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リョダン・システムズ、デリケートな情報をAIに入れられる「Mordred」をオープンソースで公開

~鍵も記憶も、暗号の外には出さない。AIチャットやAIエージェントに、プライバシーと歯止めの両方を~

Hermes Agentとモデル・ネットワークの間で、Mordredがリクエストを確認し、ブロック・暗号化・ローカル保持を行う構成図。
Mordredは、Hermes Agentとモデル・ネットワークの間に入り、すべてのリクエストを1件ずつ確認します

Ryodan Systems AG(本社:スイス・ツーク、代表:日置玲於奈)は本日、オープンソースのAIエージェント「Hermes Agent」向けのプライバシー保護プラグイン「Mordred(モードレッド)」を公開しました。MITライセンスのオープンソースとしてGitHubとPyPIで公開しており、コマンド1行で導入できます。

AIエージェントは、利用者に代わってファイルを読み、Webを検索し、外部のAIモデルを呼び出します。その過程で、デリケートな個人情報、社内資料、会話履歴、認証情報といった機密情報が、利用者の意図しない先に送られるリスクがあります。Mordredはエージェントのプラグインとして、通信、記憶、AIの推論の暗号化を強制します。ルールはプロンプトではなく、プラグインのコードで判定します。そのため、エージェントがプロンプトでどう指示されても、ルールを回避することはできません。

Mordredの3つの約束

Hermes AgentのリクエストはすべてMordredを経由します。Mordredは、次の3つを常に保証します。

Mordredの3つの約束:許可外のリクエストをブロックし、鍵を端末内に保管して暗号化し、ログをローカルに保持する。
Mordredが常に保証する3つのこと。ブロック(許可外は届く前に止める)、暗号化(鍵は端末の外に出さない)、ローカルに保持(ログは手元に残る)
機能内容
ブロック許可していないプロバイダー・宛先・操作へのリクエストは、モデルやネットワークに届く前に止めます
暗号化鍵はSecure Enclave(macOS)またはTPM 2.0(Linux)に保管し、端末の外に出しません。設定・エージェントの長期記憶・ワークスペースを暗号化して保存します
ローカルに保持何をブロックしたかのログは手元に残ります。通信経路は直接接続・Tor・VPNから選べます

6つのプラグイン、1つのインストール

Mordredは6つのコンポーネントで構成され、コマンド1行でまとめて導入できます。設定はあとから個別に変更できます。

llm_guard、keyvault、network、e2e、privacy_check、wizardの6つのプラグインとそれぞれの役割。
Mordredを構成する6つのプラグイン。コマンド1行でまとめて導入でき、設定はあとから個別に変更できます
プラグイン役割
llm_guard(プライバシーLLM強制)Strictモードでは、検証できないプロバイダーへの送信を拒否。Veniceのprivateモデルかローカルモデルだけを使う設定も可能。tool useも大幅に制限
keyvault(ハードウェア鍵管理)Secure Enclave / TPM 2.0で鍵を保護。ソフトウェア鍵へのフォールバックは行わない
network(通信経路の制御)Tor / VPN / 直接接続を切り替え。VPN経由と確認できない通信を止める設定も可能
e2e(エンドツーエンド暗号化)Slack・Discord経由のエージェントへの指示と応答をENC:v3で暗号化
privacy_check(スキル検査・監査ログ)外部スキルが宣言する通信・鍵の要件をインストール前に検査し、ポリシー適用と操作履歴を記録
wizard(セットアップCLI)通信経路の選択、鍵の生成、暗号化の有効化を対話式で設定

Mordredがしないこと

Mordredは、「何をしないか」をあらかじめはっきり決めています。

Strictモードで未許可のプロバイダーを拒否する実行例と、Mordredがしない6つのこと。
Strictモードの実行例。許可していないプロバイダーへのリクエストは、鍵を渡さず、送信もしません。右は、Mordredが「しない」と決めている6つのこと
  • 検証できないプロバイダーへの送信をしない:モデルが強固なプライバシー付きのAIに限定されるほか、tool useでの未確認のインターネット通信が制御されます
  • 弱い鍵にフォールバックしない:EnclaveやTPMが必須です
  • 暗号化チャットを平文で送らない:Slack・Discordのメッセージは暗号化したまま送信します
  • 保護対象のメモリを平文で保存しない:暗号化できない場合は、書き込み自体を止めます
  • 承認なしでツールにインターネットを使わせない:既定では、Web検索以外のインターネット利用は実行前に承認を求めます
  • 利用データを集めない:テレメトリはありません。開発元には何も送信されません

想定する利用場面

  • 社内業務:契約書や社内資料の要約、氏名・住所を含む顧客対応の下書きを、許可したプロバイダーにだけ送って行う
  • サーバー管理:IPアドレスやトークンを含む本番環境のログ調査を、選んだ経路でだけ行う。外部の自動化スキルをインストール前に検査する
  • 個人利用:健康やお金、家族のことなどの相談を、選んだprivateモデルかローカルモデルにだけ送る。Telegramの会話を暗号化アーカイブに取り込んで、エージェントに質問する

ブラウザで試せる「ラボ」

ポリシーと操作を選び、Hermesのリクエストに対するMordredの判定を確認できる日本語ラボ画面のイメージ。
mordred.ai/ja/lab のラボ画面(イメージ)。ポリシーと操作を選ぶと、実際のHermesエージェントのリクエストをMordredがどう判定するかをブラウザ上で確認できます

Webサイトのラボ(mordred.ai/ja/lab)では、実際のHermesエージェントに操作を実行させ、Mordredがモデルやネットワークに届く前にどう判定するかをブラウザ上で確認できます。ポリシー(Strict / Lenient / Off)と操作(許可していないプロバイダーの呼び出し、TorもVPNも使わないWeb検索など)を選ぶだけで、インストールは不要です。ファイルの暗号化と復号、改ざんしたコピーの拒否も試せます。

4ステップで始める

  • インストール:コマンド1行でHermesにMordredプラグインを追加
  • セットアップ:通信経路を選び、鍵を生成(hermes-mordred setup)
  • 確認:有効な機能と無効な機能を確認(hermes-mordred status)
  • 実行:いつもどおりHermesを使えば、そのまま保護されます

現在のバージョンはアルファ版(v0.2.0a0)で、macOSとLinuxに対応しています。ブラウザ拡張機能によるSlackからの暗号化AIチャットにも対応しています。

代表コメント 日置玲於奈

多くの場合、AIチャットやエージェントの魅力を僕たちはプライベートでも仕事の場でも最大限に引き出していません。なぜなら、すべてを任せたり教えたりしてしまうことが危険に感じ、抵抗があるからです。このMordredをお試しいただくと、その制限が解除され、本当のAIの魅力と対峙することになります。新しい感覚と体験をしてください。

会社概要・お問い合わせ

  • 会社名 リョダン・システムズ(Ryodan Systems AG)
  • 所在地 スイス・ツーク
  • 代表者 日置玲於奈
  • 事業内容 ブロックチェーン、暗号技術の開発企業
  • Mordred(GitHub) https://github.com/mordredagent/hermes-mordred
  • Webサイト https://mordred.ai

本件に関するお問い合わせ

担当部署・担当者名 藤本真衣 contact@mordred.ai